肝臓病の小窓
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2011年10月7日金曜日
自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変のオーバーラップについて
先日、東京慈恵医大の銭谷幹男先生の自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変のオーバーラップについての講演を聞く機会がありました。
1999
年の国際診断基準では自己免疫性肝炎の定義を厳密にするスタンスであったために、
ステロイド治療が必要な
自己免疫性肝
疾患が認識されず、治療が遅れるデメリットが生じました。
2008
年の国際診断基準はステロイド治療が必要な自己免疫性疾患を認識することを主眼に作られて
います。
狭義の自己免疫性肝炎(
AIH)
と原発性胆汁性肝硬変(
PBC)
の間には、
3
つの疾患概念が存
在することになりますが、今まで提唱されてきた
overlap
症候群は厳密に定義すると非常に症例
数が少なくなり、今後は
overlap
という用語は使用しない方向になると考えられます。
実際
の臨床の場では
、症例数の多さから
PBC
寄りの
症例(肝炎半
の
強い
PBC)
が多数
を占め
ることに
なると思われます。
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