2010年12月4日土曜日

C型肝炎の治療予測におけるIL-28遺伝子多型の意義(東部肝)

12月2日~3日、肝臓学会の東部会に参加してきました。2日目のパネルディスカッション「C型肝炎診療の現在・未来」の中で、治療効果予測因子としてIL-28の遺伝子多型が多数例の症例で検討されて発表されていました。


確かに今までのマーカーの中では最も予測的中率は高いのですが、10%前後の症例で予測とは異なる結果になっていることも明らかとなりました。進行例で、新規の薬剤を待てない症例については、まず投与を行ってみて反応があれば72週の長期投与を行うなどするのが現実的対応であるとのニュアンスでした。


ただ、IL-28 の治療予測も現行のペグリバ併用療法で的中率が高く、現在治験が進行中の新規のプロテアーゼ是阻害薬では、治療困難例でもSVRになっていることも報告されていました。


 



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