野生の動物に食べ物をどれだけ与えても、満腹中枢が働いて必要以上に食べ過ぎることはありません。
人間が食べ過ぎる原因には以下のようなものがあります。
①香り ②アルコール ③見た目 ④グルメ情報 ⑤甘み ⑥ダシ ⑦油脂 ⑧ストレス ⑨睡眠不足
番組では、糖分や油脂で食べ物に味付けをすると、通常は満腹中枢がきっちり働いている動物ですら食欲が出て余分に食べてしまう実例が示されていました。
私たちの食生活はこういった誘惑の罠だらけということになります。
しかしながら、その誘惑に打ち勝つ方法が、最近の研究で分かってきました。
その物質は脳内ヒスタミンで、ヒスタミンが食欲を抑えること、風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤はその作用を打ち消すことなどが分かってきました。
脳には血液脳関門という関所があり、ヒスタミンは血管から脳に入ることはできませんので、脳内での産生を高める工夫が必要です。
脳内でのヒスタミン産生を増やすためには、噛むことが有効なことが分かりました。
最も有効な噛み方として、一口を30回噛んで飲み込む食べ方が紹介されていました。
さらに脳内ヒスタミンは、脳内で食欲を抑制するとともに、交感神経を介してお腹の内臓脂肪の分解を促進する作用もあるそうです。
薬を使わずに生活習慣を改めることで思わぬ効果が得られることが分かり、まさに「ガッテン」でした。
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