以前のブログで、体内に過剰な糖分が存在するとタンパク質と反応して老化物質であるAGE (advanced glycation endproducts) が産生されて動脈硬化を促進されることを紹介しました。
過剰な糖分は悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールと反応して、“超悪玉”コレステロールができることが分かりました(Diabetes 2011.5.26電子版)
この超悪玉コレステロールは血管壁に粘着性が特別に高いコレステロールで、通常のLDLとは違う機序で動脈の血管壁に付着して脂肪プラークを形成しやすく、これが心疾患や脳卒中につながるとのことです。
他のブログで、動脈硬化の危険因子がLDL-コレステロールのみでなく、他の因子を探索する研究R3i(Residual Risk Reduction Initiative)がスタートしていることを紹介しましたが、今回の超悪玉コレステロールの発見は、メタボ患者における動脈硬化予防を一歩進めるものと思います。
いずれにしても、高血糖が悪循環の出発点であることは間違いなく、高血糖を予防する治療の重要性が改めて認識されました。
関連ブログ
老化におけるAGE (advanced glycation endproducts) の重要性
動脈硬化の危険因子はLDLコレステロールのみか? R3iの取り組み
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