ロコモーティブ症候群の運動処方,トレーニング(ロコトレ)の考え方
●高齢者の訴えとして関節の痛みや可動域制限は多い,また,歩行形態が独歩から杖歩行などへと低下する人には,下肢筋力が弱い,片脚立ち時間が短いという特徴がある。
●身体を持ち上げる動作は,日常では椅子から立ち上がる動作,階段を上る動作などに相当し生活の基本である。日常生活をスムーズに行うには立ち上がるための下肢筋力が重要。日常生活を十分に送るには片脚で体重の約60%を持ちあげるだけの下肢筋力が必要。
●バランスカの低下は転倒しやすさの原因で,転倒しやすい人とそうでない人では開眼片脚起立時間(バランスカの低下を評価する一般的な方法)に差がある。
●これらのことから、ロコモの予防,治療の基本となるトレーニングとして,「片脚起立訓練jと「スクワット」を「ロコモーショントレーニング(ロコトレ)」として勧めている。片脚起立訓練はリスクの高い高齢者に対する転倒と大腿骨頚部骨折の予防法として提唱されたもので、主にバランス能力の訓練を目指している.スクワットは足腰の筋力訓練の代表的なものである。
ロコトレの実際(整形外科学会のパンフレットより引用)
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ロコモティブ症候群
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