2007年5月14日月曜日

Hepatitis C Japan Summit 2007に行ってきました

2007年5月12日に東京で開催されたHepatitis C Japan Summit 2007(シェリング・プラウ主催)に行ってきました。

日本におけるペグ・インターフェロン+リバビリン併用療法の現状と問題点についてしっかりした議論がなされました。

印象に残った内容を以下に示します。

①高齢女性で効果が低下:高齢女性で持続的なウイルス消失(SVR)率が低下することが各施設から報告されました。原因についてははっきりしませんが、投与期間の延長やインターフェロンやリバビリンの減量を慎重に行うべきとの意見が出ました。

②治療開始12~24週でのウイルス陰性化例の扱いについて:この時期にウイルスが陰性化した症例は、開始後早期に陰性化した症例に比べて48週投与では効果不十分になる可能性が高いこと、72週投与を行った症例でSVR率が改善することが報告されました。

③インターフェロンおよびリバビリンの投与量について:インターフェロンの減量がSVR率に大きく影響することが報告されました。ペグ・インターフェロンは1.0μg/kg以上の投与が望ましく、投与量を減量した場合は予測される総投与量の80%以上は確保できるよう投与期間の延長などの工夫が必要との意見が出ました。

④患者さんへのアンケート:副作用の説明が十分できていない事例があることがわかりました。皮膚症状の説明が十分でない例が多いようです。一般向けには http://www.c-kan.net/のページがありますが、皮膚症状の説明は簡単なようです。今後、詳しい説明ページを見つけたら、ブログでも紹介したいと思います。以下にアンケート内容の抜粋を載せておきます。

患者アンケート

投与前に不安に思うこと
  ①     副作用
  ②     治療効果
  ③     治療期間
 ④     費用

途中でやめたいと思う理由
 ①     副作用(全身倦怠感 31%、皮膚症状 23%、貧血 9%、脱毛 9%
 ②     治療期間
 ③     費用

最もつらいと感じた時期
 開始02ヶ月 60%
 開始24ヶ月 31%
 開始46ヶ月 23%

3割の患者さんが治療開始前の副作用の説明が不十分と感じていた
 不十分と思われた副作用
  ①     皮膚症状(かゆみ、皮疹) 31%
  ②     頭痛、体重減少      21%
  ③     消化器症状        12% 

2007年4月23日月曜日

HBV-DNA量と発癌の関係

エンテカビルのPRページに、HBV-DNAと肝硬変、肝癌発生の関係を示したスライドがありました。いずれも海外の一流紙に掲載されている内容であり、ウイルスを抑制することの根拠となる論文と思われます。

2007年4月8日日曜日

エンテカビル耐性ウイルス

B型肝炎ウイルスに対する新しい抗ウイルス薬であるエンテカビルは昨年9月から本邦でも保険適応になりましたが,耐性ウイルスの出現が報告されるようになりました。

先日,京都で開かれたAPASL(アジア太平洋肝臓学会)に出席した先生のお話では,国内治験で抗ウイルス剤初回投与の66例のうち,3年の時点で2例にエンテカビル耐性が確認されたとのことです。他に2例,HBV-DNAが再上昇した症例があり,耐性を確認中とのことです。

一方で,抗ウイルス効果が持続している症例では肝機能や組織的な改善には目を見張るものがあり,急速に肝炎のステージが進行し,肝機能が低下している症例では十分なインフォームドコンセントのもとに使用を考えるべきと思います。


ブログ開設しました

以前に肝臓病のホームページを作りましたが,ホームページの更新が大変で現在は挫折しています。



本ブログで肩の力を抜いた肝臓病の話を書いていきたいと思います。