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2011年10月27日木曜日

主な炭水化物食品のカロリー

炭水化物主体の食品のカロリーを図にしてみました。
思った以上にカロリーがある食品があります。
食パンはこれにバターやジャムを塗るので、さらにカロリーが高くなり要注意です。

2011年9月25日日曜日

糖尿病の食事療法において食物繊維は糖分の吸収を抑える効果があることが報告されています。
野菜サラダを先に食べることで血糖の上昇を抑える論文を見つけたので紹介します。
食事療法のみでコントロール中の糖尿病患者さんを対象に、米飯150g(252kcal)および野菜サラダ(キャベツ60g+トマト30g、食物繊維1.4g、88kcal)を順番を変えて摂取した時の血糖およびインスリンの変化を検討したところ、野菜サラダを先に食べた方が血糖値およびインスリンの上昇が抑えられていることが分かりました。
とかく、食べ物のカロリーに注意が向いてしまいますが、食材にも注意することが重要なことを示してくれた成績です。

2011年8月5日金曜日

健康増進のためポテチやハンバーガーへの課税を検討(韓国)

韓国では、保健福祉部の傘下にある保健医療未来委員会が7月6日に、「酒、炭酸飲料、スナック菓子などカロリーが高いにもかかわらず栄養はないジャンクフードに健康増進負担金を賦課することを検討している」と発表したそうです。
さらに、清涼飲料水の自動販売機の小学校への設置を禁止する、ファーストフードの広告をテレビで放映する時間帯を規制する、という方案も検討しているそうです。
しかしながら、その報道に対しては各方面からクレームがあがっています。
市民団体の一つ、経済正義実践連合は、健康増進負担金の導入に反対して、「政府は、罪悪税(酒、たばこ、ギャンブル、競馬など社会にマイナスの影響を与えるとみられることに課す税金)の適用を拡大して税収を増やそうとしている。これは財政赤字の責任を国民に転嫁することにほかならない。庶民の負担を重くするだけ」「物価が高騰し庶民の暮らしは苦しくなっている。健康保険の財政悪化を根本的に解決することなく、税金で補てんしようとするのは納得し難い」というコメントを出しています。
(日経ビジネス8月1日の記事より http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110801/221815/

医師の立場から見たら、ジャンクフードは明らかに病気につながる食べ物であって、医療費を増大させるだけだと思います。
こういった対策で摂取量が減ることは医療費の節約だけでなく、国民の健康を保つという面からも望ましいことだと思います。
自分たちが好きなものについては、その負の部分をしっかり見ることができないのですね。
おそらく、日本でも同じ議論をしたら主婦の猛烈な反発を食らうことになるでしょう。
最終的には、ジャンクフードを食べ続けて病気になった人が後で後悔することになるのですが、聞く耳を持っていただけないのが残念です。

2011年6月12日日曜日

糖質制限の重要性

長寿遺伝子サーチュインを発現させるのはカロリー制限であることは昨日のブログで紹介しましたが、日本人のカロリーオーバーの原因は何でしょうか?
日本人の摂取エネルギーの60%が炭水化物すなわち糖質です。
糖質を貯める場所は肝臓と筋肉のみしかなく、貯めることのできる量は肝臓が50~80g、筋肉が200~300gのみです。行き場を失った糖質が向かう先は脂肪組織で、脂肪組織は何kgでも貯えることができます。
糖質の脂肪組織の取り込みにはインスリンが重要な役割を果たします。すなわち、血糖値が上昇するとインスリンが多く分泌されます。肝臓や筋肉に貯えられず、運動でも消費されずに行き場を失った糖質が、大量に分泌されたインスリンによって、脂肪組織に移行するのです。
したがって、食後におこる高血糖は脂肪代謝の面からは望ましくないと言えます。

長寿遺伝子サーチュイン

NHKスペシャル「寿命は延ばせる」(6月12日)で長寿遺伝子、サーチュインが紹介されていました。
番組で紹介されていたアカゲザルの実験はあまりにも有名で、摂取カロリーを30%減らした群が長生きであったという結果ですが、長寿遺伝子サーチュインがカロリー制限群で発現が強かったことが分かり、長寿遺伝子の面からもカロリー制限の有効性が証明された形になりました。

それにしても、サーチュイン遺伝子の発現を最も増強させるのがカロリー制限だったというのは少し拍子抜けだったですね。
カロリー制限は誰でもできる治療法ですが、「言うは易く行うは難し」の諺通り、長期間実施し続けるのは困難です。
これを実現させることができる仕掛けを作ることが出来たら最高ですね。

2011年6月10日金曜日

動脈硬化の新たな危険因子が発見されました(超悪玉コレステロール)

以前のブログで、体内に過剰な糖分が存在するとタンパク質と反応して老化物質であるAGE (advanced glycation endproducts) が産生されて動脈硬化を促進されることを紹介しました。


過剰な糖分は悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールと反応して、“超悪玉”コレステロールができることが分かりました(Diabetes 2011.5.26電子版)
この超悪玉コレステロールは血管壁に粘着性が特別に高いコレステロールで、通常のLDLとは違う機序で動脈の血管壁に付着して脂肪プラークを形成しやすく、これが心疾患や脳卒中につながるとのことです。


他のブログで、動脈硬化の危険因子がLDL-コレステロールのみでなく、他の因子を探索する研究R3i(Residual Risk Reduction Initiative)がスタートしていることを紹介しましたが、今回の超悪玉コレステロールの発見は、メタボ患者における動脈硬化予防を一歩進めるものと思います。
いずれにしても、高血糖が悪循環の出発点であることは間違いなく、高血糖を予防する治療の重要性が改めて認識されました。

関連ブログ
老化におけるAGE (advanced glycation endproducts) の重要性
動脈硬化の危険因子はLDLコレステロールのみか? R3iの取り組み

2011年6月9日木曜日

食欲をコントロールできる技 (NHKためしてガッテン 6月8日放送)

野生の動物に食べ物をどれだけ与えても、満腹中枢が働いて必要以上に食べ過ぎることはありません。

人間が食べ過ぎる原因には以下のようなものがあります。                          
①香り ②アルコール ③見た目 ④グルメ情報 ⑤甘み ⑥ダシ ⑦油脂 ⑧ストレス ⑨睡眠不足

番組では、糖分や油脂で食べ物に味付けをすると、通常は満腹中枢がきっちり働いている動物ですら食欲が出て余分に食べてしまう実例が示されていました。
私たちの食生活はこういった誘惑の罠だらけということになります。

しかしながら、その誘惑に打ち勝つ方法が、最近の研究で分かってきました。
その物質は脳内ヒスタミンで、ヒスタミンが食欲を抑えること、風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤はその作用を打ち消すことなどが分かってきました。
脳には血液脳関門という関所があり、ヒスタミンは血管から脳に入ることはできませんので、脳内での産生を高める工夫が必要です。

脳内でのヒスタミン産生を増やすためには、噛むことが有効なことが分かりました。
最も有効な噛み方として、一口を30回噛んで飲み込む食べ方が紹介されていました。

さらに脳内ヒスタミンは、脳内で食欲を抑制するとともに、交感神経を介してお腹の内臓脂肪の分解を促進する作用もあるそうです。

薬を使わずに生活習慣を改めることで思わぬ効果が得られることが分かり、まさに「ガッテン」でした。